北信州のちいさな動物園 ~ ハッチと須坂動物園

長野県は須坂市にある、須坂動物園に行ってきました。

長野市から長野電鉄で20分ほどのところに須坂市はあります。
須坂動物園までは駅から徒歩で30分程度。臥竜公園という公園内に動物園はありました。
写真は臥竜公園内にある竜ヶ池。『さくら名所100選』に選ばれ、春は一面が桜色に。


猫巻らが訪れたときは、動物園内で写生大会が催されていました。


写生モデルで一番人気だったのは、ベンガルトラ。毛並みが美しい。


子供にもママにも大人気なのは、めーめーヤギさん。



園内の高台を散歩する子ヤギにファミリー総萌え。


そして、今回の目的。

須坂動物園を一躍有名にしたアカカンガルーのハッチ。
コミカルなぐーたらぶりがTV番組で取り上げられて話題となった、
日本で一番有名なカンガルーです。



意外とムキムキ筋骨隆々。意外とおっさん顔でした。

テレビでのぐーたら姿はTV向けに誇張しているようで、
開園直後と閉園間際はわりとキビキビしているそうです。

だらだら姿を見たいなら、天気のいいお昼頃がいいみたい。
お昼寝したくなるのはアカカンガルーも人間も同じなんですね。


こちらはハッチの子供、クラッチとキャッチ。
親よりもぐーたらしてました。



思ってたよりもハッチがしっかりしていて、肩すかしを食らった猫巻一行。


そんな猫巻の眼前におもわぬ動物が鎮座します。
天然記念物の川上犬、その名も源竜くん。
渋い。ただのミックス犬にも見えてしまったりもするんですが。

川上犬は絶滅の危機に瀕したことがあり、今でも世界で350頭くらいしかいないそうです。
図鑑みたいなポーズを決めてくれた源竜くん。おちゃめ。



そんなこんなで須坂動物園を後にした猫巻でしたが、最後に感想をひとつ。

わざわざ遠方から来るほどの期待はもたないほうがいいかもしれません。
「小さな町の小さな動物園」という言葉がぴったり当てはまるような動物園です。

須坂市自体もやや過疎化が感じられる町並みなので、
桜の季節をねらって臥竜公園を訪れてみてもいいかもしれませんね。


ちなみに須坂は味噌の町。名物みそすき丼と味噌ドレッシングは美味しかったです☆

KEK一般公開 〜 高エネルギー加速器研究機構

去る9月6日につくば学園都市のKEKに行ってきました。

今回のテーマは「宇宙・物理・生命 加速器とノーベル賞」
講演や展示、見学会場として15カ所以上の研究施設が開放されていました。
2008年ノーベル賞を小林誠さんが受賞したこともあって気合いが入っています。


こちらは施設の中心ともいえるフォトンファクトリー内をガラス越しに観たところ。
ガイドツアーが組まれていて、この中に降りてみることもできます。


猫巻のちいさな頭で理解したところでは、
フォトンファクトリーとは、”光をつくるための工場”だそうです。

フォトンファクトリー(以下PF)のまわりには沢山の実験ステーションがあって
そこでは分子や原子レベルという極微小な解析、研究が行われています。

極微小な原子レベルを見るために、”光”が「大きな顕微鏡」の役目を担います。
その顕微鏡自体が常に違っていたら、いい加減な研究結果になってしまいますよね。
ですから正しい研究結果を得るために、いつも同じ光を作らなければなりません。
PFは同質の光を、人工的に作る装置ということです。

光は高エネルギーの電子が曲がるときに発生します。
ということは、たくさん曲がれば曲がるほど、たくさんの光が発生するわけです。
そこでアンジュレーターという磁石装置を使って、人為的に電子を蛇行させます。
PFはリング状の施設のため、電子はぐるぐるとまわり続け
アンジュレーターを通過するごとに沢山の光を発生させます。
そして発生した光をPFを囲む実験ステーションに送り出していくのです。


ガイドをうける猫巻一行。一周200mくらいあります。
写真左奥から手前側へ高エネルギー電子が入ってきます。
電子はPFに沿ってぐるりと周遊し、右奥から再びやってきて一周!
そして二周目突入!となります。
ぐるぐる回りながら、光を放出していくのですね。


こちらはコントロールルーム。
通常1人で切り盛りするそうです。猫巻だったらパニック間違いなし。


こちらは電子陽電子入射器。PFに高エネルギー電子を入射するための加速施設です。
全長600m、世界で2番に長いリニアック(直線加速器)です。


なんだか機械ばかりの写真になってしまいましたが、実際は芝生や樹々も多く広々。
筑波山下の広大な敷地なので、一般公開当日は無料シャトルバスが運行していました。
スタンプラリーも行われていて、学生や研究者以外にも子供連れの家族も多かったです。

そのせいか見学所のガイドさんたちが素人にわかりやすいような解説をしてくれました。
もともと自分の好きな分野を研究している方たちですから、説明にも力が入りますよね。


ちなみに猫巻らは午後からの参加でしたが、とても半日じゃ全部まわれません。
全部まわるなら1日参加を薦めます。まあ来年の話になっちゃうんですけども☆