去る9月6日につくば学園都市のKEKに行ってきました。
今回のテーマは「宇宙・物理・生命 加速器とノーベル賞」
講演や展示、見学会場として15カ所以上の研究施設が開放されていました。
2008年ノーベル賞を小林誠さんが受賞したこともあって気合いが入っています。
こちらは施設の中心ともいえるフォトンファクトリー内をガラス越しに観たところ。
ガイドツアーが組まれていて、この中に降りてみることもできます。
猫巻のちいさな頭で理解したところでは、
フォトンファクトリーとは、”光をつくるための工場”だそうです。
フォトンファクトリー(以下PF)のまわりには沢山の実験ステーションがあって
そこでは分子や原子レベルという極微小な解析、研究が行われています。
極微小な原子レベルを見るために、”光”が「大きな顕微鏡」の役目を担います。
その顕微鏡自体が常に違っていたら、いい加減な研究結果になってしまいますよね。
ですから正しい研究結果を得るために、いつも同じ光を作らなければなりません。
PFは同質の光を、人工的に作る装置ということです。
光は高エネルギーの電子が曲がるときに発生します。
ということは、たくさん曲がれば曲がるほど、たくさんの光が発生するわけです。
そこでアンジュレーターという磁石装置を使って、人為的に電子を蛇行させます。
PFはリング状の施設のため、電子はぐるぐるとまわり続け
アンジュレーターを通過するごとに沢山の光を発生させます。
そして発生した光をPFを囲む実験ステーションに送り出していくのです。
ガイドをうける猫巻一行。一周200mくらいあります。
写真左奥から手前側へ高エネルギー電子が入ってきます。
電子はPFに沿ってぐるりと周遊し、右奥から再びやってきて一周!
そして二周目突入!となります。
ぐるぐる回りながら、光を放出していくのですね。
こちらはコントロールルーム。
通常1人で切り盛りするそうです。猫巻だったらパニック間違いなし。
こちらは電子陽電子入射器。PFに高エネルギー電子を入射するための加速施設です。
全長600m、世界で2番に長いリニアック(直線加速器)です。
なんだか機械ばかりの写真になってしまいましたが、実際は芝生や樹々も多く広々。
筑波山下の広大な敷地なので、一般公開当日は無料シャトルバスが運行していました。
スタンプラリーも行われていて、学生や研究者以外にも子供連れの家族も多かったです。
そのせいか見学所のガイドさんたちが素人にわかりやすいような解説をしてくれました。
もともと自分の好きな分野を研究している方たちですから、説明にも力が入りますよね。
ちなみに猫巻らは午後からの参加でしたが、とても半日じゃ全部まわれません。
全部まわるなら1日参加を薦めます。まあ来年の話になっちゃうんですけども☆