くもり時々くもり、那須岳にのぼる。

姥ヶ平の紅葉が見頃だと聞いて、去る10月4日に那須岳に登りました。

台風が迫っているということもあり天気が気になるところでしたが
前日の予報では曇りのち晴れ。全国的に行楽日和とのこと。
このタイミングしかないと思いました。


そして当日、曇り空。


予定ルートは
 ● ロープウェイ山麓 → 茶臼岳 → 姥ヶ平 → 無間地獄 → 朝日岳 → 下山 ●
コースタイムも余裕ばっちり、メープル味のカロリーメイトをもって準備万端です。


ところが
ガスがかって超視界不良。紅葉もへったくれもありません。


ガス晴れを待つ人でごったがえすロープウェイ山頂駅を尻目に
ひとまず茶臼岳山頂を目指す猫巻。登山に差し支えない程度だと判断しました。


横なぐりの突風の中、先行のハイカーと黄色のペンキマークを目印にすすみます。
眺望などありません。もはや進軍です。


そうすること30分程度で石鳥居に到着。
この先に茶臼岳山頂(1915m)を示す石祠があります。
石祠からぐるりとお釜めぐりができるのですが、あいにくの天気で断念。
おまけにツアー登山客がシャンパンをあけて大騒ぎ始めたりと閉口。
ピストンで下山しました。




(茶臼岳から峰ノ茶屋跡への下りの道。ガスが晴れた一瞬)


那須岳ルートの分岐点である峰ノ茶屋跡には続々と人が集まってきます。

避難小屋があり、風の抜け道となっているので休憩にぴったりです。




峰ノ茶屋跡から望む剣ヶ峰。この向こうに朝日岳があります。



剣ヶ峰トラバース中にみつけたオヤマリンドウ。ぽつんと咲いていました。


茶臼岳と異なり、朝日岳には鎖場や切り立ったガケがあるので注意して登ります。

降雨時は危険かな。



ガスがかったり晴れたりを繰り返す天候で、ちらりと見える眼下。
錦繍とはいえないものの、緑と橙のコントラストが目を楽しませてくれます。


岩肌を直登し、朝日岳の肩から朝日岳山頂(1896m)へ。

(剣ヶ峰から望む朝日岳)


ここで昼食をとりながらルート変更を考えます。
紅葉眺望を期待できない姥ヶ平を捨て、【朝日岳→清水平→三本槍岳】の縦走へ。
ひょうたん池は来年のお楽しみということで。


熊見曽根分岐から清水平におりるあたりでガスが晴れました。


ここまで来るとハイカーも少なくなり、これまでと趣きも変わります。
ハイマツなどの緑が目立ち、自然に抱かれた静かな山行となります。


清水平を抜け、北温泉分岐点に到着。


北温泉分岐近くから望む三本槍岳。名前の割にのぺっとした山容。



三本槍岳途中で見かけたナナカマド。紅葉にかわらんとする赤。


三本槍岳山頂(1917m)は小広く、休憩や昼食をとるにはちょうどいいところです。
眺望もよく噴煙をあげる茶臼岳や朝日岳、360°のパノラマが広がる絶好の場所です。

ただし晴れていたらという前提条件付きなのですが。
猫巻は感動もそこそこにすたこらさっさと下山します。山の天気はいつまでも曇り。


下界へはマウントジーンズスキー場のロープウェイで降りるので
運行時間に間に合うよう、コースタイムを気にしながら中の大倉尾根を下ります。
ガスが晴れるたびに振り返ります。猫巻は登った山を振り返るのが好きです。
もしも晴れていたなら喜びも一入だったでしょう。


ちなみに猫巻は那須岳に向かうとき
始発電車とバスを乗り継いでロープウェイ山麓まで向かったのですが
殺生石あたりから車の往来が激しくなり、山麓手前で渋滞突入しました。

というのも9時頃には山麓の駐車場は満車、
そのうえ路上駐車が数珠つなぎになっていて全く進まないのです。
同じ山に登ったものとして、ドライバーの良識の無さにちょっとがっかり。

これから本格的な紅葉シーズン、
マイカーも便利ですけど乗合バスや地元の交通機関で訪れてみてはいかがですか☆