家がなくなる

猫巻のすむ家の隣に高層マンションができるようです。

建築基準をクリアし、役所から認可がとれていれば、
付近住民へのマンション説明会はしてもしなくても法的には問題ないそうです。
とはいえ、なんだかいい気はしません。

入居者が流入してきて地域が活性化すればいいと思うのです。
ところが、ここ数年でマンションが林立しはじめている猫巻の街では
商店街は過疎化が止まらないし、マンションでは空き部屋がぽつぽつ目立ちます。

役人が考える都市計画のヘタクソさときたら!


それはともかく、先週末から解体がはじまりまして、
猫巻の幼なじみのホンダさんちがなくなっていました。青い瓦屋根だったホンダさんち。

もう今はただの更地。

数ヶ月後には右手にみえるハイツも取り壊されるそうです。

ちなみにこのあたりには街の旧跡になっているものがあるのですが、
それも見事に取り壊されておりました。

ケヤキの木も切り倒されて、のらねこや野鳥の遊び場もなくなってしまった。
ああなんかやんなっちゃうな。

精神文化を誇りにし大切にしようとする街に、人は集まってくる。
目先の利益におわれるだけの街には住みたくないものです。



そんなことを考えていたら、軒先のアスファルトの間から、
ちいさくてもつつましい幸せを守っていこう。