グッドデザインとはこういうことだ



キッチンで料理してるときに音楽がほしいな、と思ったことがあって
そのとき見つけたのが、無印のCDプレーヤー。5年以上前に購入したものです。


最近はクローゼットに眠っていたのですが、
夕暮れ時の事務所がひたすら無音で気が滅入りそうなので、ひっぱりだしてきました。
動くか不安でしたが、ばっちり回ってます。


無印良品 壁掛式CDプレーヤー

■サイズ:幅17.2×奥行4.1×高さ17.2cm
■重さ:550g
■消費電力:12W
■定格出力2W×2
■付属品:専用ACアダプター、壁掛用プレート、取付ネジ(4個)

電源コードを下に引くとCDの再生・停止の操作ができる
再生専用のCDプレイヤーです。
壁掛け式ですので、壁掛用のプレートを壁に取り付ける必要があります。CD-Rディスクの再生が可能です。
※リピート機能はありません。




ごらんのとおりの換気扇デザイン。
垂れ下がった紐コードが電源コードになっていて、カチカチ引っ張って再生停止ができます。
配線も1本ですっきりまとまってます。シンプル。
無駄がない。けれど遊びがある。


デジタルとアナログがうまく組み合わさっている。
こういう発想がうまれてくる人ってすごいなぁ。


調べてみたらINFOBARや±0(プラスマイナスゼロ)の深澤直人さんが手がけてたんですね。
もしかするとデザイン家電の走りだったのかも。

今でこそ「プロダクトデザイン」や「デザイン家電」という言葉は広く知れ渡っていますが
合理的でシンプルに、というコンセプトの元で似たり寄ったりなモノづくりが多くなってる、
と猫巻は感じています。

過剰なほど装飾的になりすぎているか、ストイックなくらい無機的になりすぎているか。
そういった足し算引き算を適度に抑えて、限りなくゼロに近づいたところに
ロングヒットとなる、いわゆる”飽きのこない”デザインの秘密があるような気がします。


ちなみに音質は決して良いとは言えませんので、2台目くらいがちょうどいいかも知れません。
それを踏まえた上で、御年配や子供、機械操作がニガテな方にも便利です。
つかってくれる人や場所を選ばない。誰でも使えるってこと。
それこそがデザイン力の基本なのかもしれませんね☆